12月の岩波文庫新刊

12月14日発売の岩波文庫新刊は以下の5点。

艶笑滑稽譚 第二輯――明日無き恋の一夜 他 (岩波文庫)
バルザック
岩波書店
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■艶笑滑稽譚 第二輯〔全3巻〕バルザック作/石井晴一訳
「恋よ、笑いよ、喜びよ、よき滑稽話(コント)よ」――身分違いの恋人たちの命をかけた一夜の逢瀬。次々と貴人を誑かせた中世の「淫夢魔(スキューブ)」の謎めいた裁判の記録。フランソワ・ラブレー師がアンリ二世に行った最後の説教……。典雅な言葉にきわどい諷刺をきかせ、人間社会の根幹をえぐり出す、文豪の天衣無縫の艶笑譚第二輯。

王権 (岩波文庫)
王権 (岩波文庫)
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A.M.ホカート
岩波書店
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■王権 A.M.ホカート/橋本和也訳
ホカート(1883―1939)は、自らの調査と文献渉猟によって、「聖なる王権」という思考体系が一つの文化圏を形成していることを立証しようと試みた。そして、戴冠式などの儀礼の構造分析によって各地域の儀礼が構造論的に対応していることを解明する。本書は構造主義人類学の先駆的業績であり、王制研究の基本文献。

サラマンカの学生 他六篇 (岩波文庫)
エスプロンセーダ
岩波書店
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■サラマンカの学生 他六篇 エスプロンセーダ作/佐竹謙一訳
冷酷非情で、神の掟にも従わないドン・フェリックスは、スペイン文学史上、もっとも残忍非道、大胆不敵なドン・フアンである。陰鬱で不気味な霊界を舞台に、ドン・フェリックス=ドン・フアンの凄絶な死後の世界を描く長篇物語詩「サラマンカの学生」ほか、スペイン・ロマン主義を代表する詩人エスプロンセーダ(1808-42)の絶唱6篇を収録。

内乱――パルサリア(下) (岩波文庫 第2回)
ルーカーヌス
岩波書店
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■内乱(下)〔全2巻〕 ルーカーヌス作/大西英文訳
詩的創作もまじえた主観的叙述で、ポンペイウスとカエサルの戦いを描く。カエサルの勝利によって帝政への道を開いた内乱を、理想と現実、自由と力の相克と捉え、理想と自由の挫折と敗北の歴史、ローマ亡国の悲劇的過程として叙した。ポンペイウスや小カトー等、滅びゆくものへの共感と哀惜の念に満ちた〈亡国の叙事詩〉。

日本近代短篇小説選 明治篇1 (岩波文庫)
岩波書店
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■日本近代短篇小説選 明治篇1〔全6巻〕 紅野敏郎ほか編
「この雨に泣いてる人は、お前さんばかしではないは」(広津柳浪「雨」)――新しい時代と心を語る、新しい言葉が模索された小説黎明期。違和感も陶酔も、いま触れるすべてが新しい。明治22―35年に発表された、逍遥・鴎外・鏡花・一葉らの12篇を収録。現代の読者のために語注を付す。