ペン!!ペン!ペン!ファウンテンペン!

ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!―私が選んだ一本の万年筆「ペン!!ペン!ペン!ファウンテンペン!ー私が選んだ一本の万年筆」を読む。
南雲堂フェニックス刊,277ページ。本書にはたくさんの万年筆が登場する。しかし,カタログ本ではなく,万年筆ファン一人一人が,愛着のある自分の万年筆を紹介し,その思い入れを語っている。掲載された写真(これが精細で綺麗)も,実際にそれぞれの筆者が使っているもので,かなり年季が入っていたり,イニシャルが刻まれていたりする。どんな人にも,万年筆にも,歴史があるのだ。
私自身も,万年筆やインクにはいろいろ手を出してきたものの,結局普段デスクの上にあるのは,ロイヤルブルーを入れたモンブラン146。腰の強さや握り心地など,いろいろな理由はあるけれど,やはり安定したフローと書き味がポイント。もう1本選ぶとすれば,久保製作所で調整したパーカーのデュオフォールド。いずれも親子代々受け継ぐだけの耐久性があることは間違いないが,我が息子がオヤジになる時代に万年筆はどんな扱いを受けているのだろうか。
本書にはほかに,モンブラン149ユーザの座談会などもあり,中身は盛りだくさん。いかにも地道に手をかけて作られた本で,3150円という価格だが,本の造りも立派。文房具ファンにはお薦め。