疾風怒濤のJAZZオーディオ放蕩生活(寺島靖国)

疾風怒濤のJAZZオーディオ放蕩生活少々遅くなりましたが,寺島靖国の新刊「疾風怒濤のJAZZオーディオ放蕩生活」(河出書房)を読みました。
久しぶりに読んだ寺島さんのオーディオ本ですが,えーと,基本的にはいままでの本と一緒です,書いてあることは。寺島さん自身,さるオーディオ評論家から『あなたの本が面白いという人がいたら,それは我々がずっと前から悪戦苦闘してきたことを,さも新しい発見のように書いているから・・・』などと言われたらしいですが,寺島さんのはJAZZ喫茶という商売も含めて,自分自身の経験をリアルに書いているから面白い。体験記,あるいは実験レポートであって評論じゃないんです。だから,オーディオファンじゃなくても,こんな痛快な,お馬鹿なオヤジがいるんだぁというところで楽しめます。
本書では,オーディオ専用の電源を確保すべく,東電に頼んで庭に個人専用の電柱を建て,マイ・トランスから電気を引くという快挙にでたものの,結果は・・・ショボーン。しかしそれにもめげず,次々と機材を入れ替え,再度孤高の音作りに励んでいきます。ご当人は,売ったり買ったりの繰り返しですよ,というものの,これだけの時間とお金をつぎ込めるというのは,羨ましいかぎり。